金継ぎ | ¥5,900〜 |
銀継ぎ | ¥5,000〜 |
漆継ぎ | ¥4,500〜 |
金継ぎとは、欠けたり割れたりした陶器などを漆を使って修復する技法のことです。 漆で継いだ部分を名前のとおり金で装飾しますが、青、黒、緑などの色漆による仕上げ、螺鈿(貝殻)、卵殻を用いた仕上げなど、器によってその装飾は多岐にわたります。また金にも、柔らかな輝きを持つものもあれば、金属的な輝きを持つものもあります。
現在、国内で流通している漆の約97%が中国産ですが、私は「日本の職人を助けたい」という想いから、漆や筆、金粉、砥の粉に至るまですべて日本産の道具を使用します。 また、全てを土にかえすことを前提に、膠や竹のなどの自然の素材のみを使って仕事をします。 割れ部分の接着には「のり漆」が基本ですが、さらに強度を高める場合には、表具師が用いる伝統技法を接着に応用したり、竹でつくった「かすがい」を施したりします。欠け部分が失われている場合は、小さな欠けであれば、昔から伝わる漆と 繊維を組み合わせる「乾漆」の技法を応用して欠け部分を再現して修復します。
Return to the earth
When I do kintsugi, I use only natural materials, and conscious work
on the premise that everything should be returned to the
earth. Vessels restored with natural materials, have their
durability.
単に割れ欠けを継ぐのではく、割れ欠けを「新しい景色」として解釈し、器の個性と向き合い、それを尊重しながらデザインして修復します。 金継ぎの文化は、茶の湯の文化の中で生まれ、育まれてきました。室町時代の茶人たちは茶碗の損なわれた部分を継ぐことで「壊れ」の中に新しい美を見出し、愛でてきました。その過程で金による装飾が生まれました。 私は壊れることを悪いことと捉えません。かたちあるものはいつか壊れる。「壊れ」は未来を再構築する可能性を生み出します。
A new beauty of brokenness
The techniques of kintsugi restoration give birth not only to a
repaired vessel, but a new beauty of the vessel by accenting,
indeed celebrating , its broken parts. In line with the view, I do
not consider breakage to be a negative thing. I firmly believe
that all things that have from are destined to break someday.
Moreover, a breakage creates the possibility of reconstructing the
future.
私の子供が、側で私の手仕事をみていますが、割れたお皿に新しい命を吹き込んだ時、「前のお皿と全く違う感じになったね!生まれ変わったみたい。」と言ったことがあります。
傷ついたことや失敗したことを否定せず、ありのままの自分を受け入れ「未来をもう一 度つくりなおす」という考えが金継ぎ修復に重ねられている気がします。 大量生産、大量消費が加速する時代の中で、「壊れたら捨てて新しいものを買う」のではなく、「器は壊れるもの、修理して大事に使う」という昔の人たちが大切に守ってきた こころをつないでいきたい。
日本は「ものづくり」の国です。海外で高い評価を得ている伝統工芸が、実は人知れず 消えていこうとしているのが現状です。金継ぎを通して、学校では教えてくれない、 昔から日本人が大切にしてきた心、伝統工芸を次世代のこどもたちに伝えていきたいと思っています。
ひび
金継ぎ | ¥5,900〜 |
銀継ぎ | ¥5,000〜 |
漆継ぎ | ¥4,500〜 |
欠け
金継ぎ | ¥6,500〜 |
銀継ぎ | ¥5,500〜 |
漆継ぎ | ¥5,000〜 |
割れ
金継ぎ | ¥8,600〜 |
銀継ぎ | ¥7,300〜 |
漆継ぎ | ¥6,600〜 |
「金継ぎ」は、修復する部分の割れや欠けの種類・大きさ・器の特徴、また、仕上げに用いる材(本金・本銀・漆仕上げなど)によって、金額や仕上がるまでの期間が異なります。
修復後のお品物がより美しい景色となるよう、器の特徴に合ったお直しのご提案をさせて頂きます。